なぜ「人造人」はトップブランドと言われるのか

人造人のドールは登場した瞬間から業界に大きな衝撃を与え、
既存のTPEドールの基準を一気に“より写実的なシリコン時代”へ引き上げました。
「これこそがドールだ」と、すべての人に示したブランドです。

ただ、実際には人造人ユーザーの声をあまり聞く機会も少なく、
周囲に所持している友人もいないため、
「良いらしいけど、具体的に何が特別なの?」
と感じる方が多いのも事実です。

実物を見ても「綺麗だな」と思う一方で、
価格の手頃な他社製品と比べて
決定的な差が分かりにくい人もいるかもしれません。

そこで今回は、
“なぜ人造人がトップブランドと呼ばれるのか”
その理由を分かりやすく紹介していきます。


半年前に22Rの発売とともに、人造人は実は非常に重要な技術ポイントを発表していました。
しかし、これがほとんど話題にならなかったのです。

それが 「膝を曲げたときの再現性」 です。

正直に言えば、今ここに22Rの実物があっても、
膝関節を触りながら説明しようとすると私自身も戸惑うほど、
とても細かい改善点です。

簡単に説明すると、

膝を曲げた時の筋肉の動きが、よりリアルになった

ということ。

「それって当たり前じゃない?」
と思われやすいですが、どのメーカーも“よりリアル”を目指しているのですから。

しかし、ここに人造人の“ドール美学”が隠れています。


実に膝曲げによる筋肉変化はとても難しい技術

実は多くの工場では、
148〜150cmのように近いサイズのボディが
同じ骨格を流用していることがあります。

しかし、人造人が追求しているのは、
膝を曲げた時に自然に現れる筋肉のラインの変化

ドールは精密機器ではないため、
ある程度の誤差(許容範囲)があるのが普通ですが、
骨格がほんの数ミリずれるだけでも
筋肉の見え方は大きく変わってしまいます。

つまり、
“曲げたときの美しさ”を実現するには、
設計段階から徹底したこだわりが必要
なのです。

  • 骨格固定の位置
  • モールド設計
  • 製造時の微調整
  • 作業者の技術精度
  • そして高くなりがちな不良率…

これらすべてを覚悟した上で、
人造人は“美学のためにコストをかける”という選択をしています。


この“動きの中の美”まで計算して作られているからこそ、
他のドールでは感じられない品位や高級感が生まれるのです。

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